田舎いいんじゃない?

熊本から、日々の暮らしにまつわるお話を綴ります。ペット、インテリア、DIY、お料理、好きなもの、好きなこと・・・気ままにご紹介します。

村上春樹は難解?

ずいぶん前に購入した村上春樹の「騎士団長殺し」二部構成の本。夜はテレビ見てることが多くて、なかなか手にとることがなかったのですが、お正月辺りからコツコツ読み進め、やっと読破いたしました!

 

村上春樹さんといえば、いつもノーベル賞発表の際に話題となるお方で、その他にもパーティー嫌いとかご本人がおっしゃっていたり、昔、女性誌にもコラムを書かれてましたよね。好きな人と嫌いな人と両極端に分かれる作家さんというイメージも強いです。その為か、一度も読んだことがないと言われる方も多いでしょうね。いわゆる、食べず嫌いって感じ?

 

私は小さい頃から「ホルモン」が嫌いだったのです。熊本のホルモンは、「こてっちゃん」みたいに味噌煮にして食べるのが主流。しかし、あのブヨブヨとした食感と、噛んでも噛んでもなくならず、味さえもなくなり、ムリに飲み込もうとするとのどにつっかかるという、どうしようもなくヘンテコな食べ物を、なぜみんな食べさせようとするのか。これを食べなかったからと言って、私の成長にはなんの支障もないのではないかと、食べ残しては叱られたが、まったく理解できなかったのであります。

 

高校を卒業し、福岡に来たときも、「もつ鍋」なるものをみんなもてはやしているではないか!その「もつ」って、「ホルモン」でしょ???当然、わざわざお金を出してまで嫌いなものは食べません!そのスタンスを保っていたのですが、ある日会社の先輩方が残業の合間に「もう出前にも飽きたし、もつ鍋食べに行こう」と言い出し、一人で出前取ってひとりぼっちで会社でご飯食べるのもなんなんで、「じゃあ、それ以外のメニュー食べます」と言ってついて行ったところは、近所の屋台だった。その屋台には「もつ鍋」オンリーしかなく、あまりにもお腹がすいた私は、先輩方がよそってくれた「もつ鍋」をおそるおそる口にした。

 

ん???これはこてっちゃんと違う!もつがプリプリしてて、のどにつかえない!それにこの大量のニンニクと唐辛子のコラボは、まさにビールが進む逸品ではないか!!!

 

結局一人で4、5人前は食べてしまったのではないでしょうか。うかつにも!

嫌いなものでも、嫌いじゃないんだと、料理法を変えれば食べれるんだと、新しい発見をしたのでありました。

 

村上春樹も読む前から情報だけが先に入ってしまい、「なんだかハルキストとかいう人種になりたくない」「なぜ文学賞発表の日にあんなに熱くなってんだ」「新刊が発表?行列?朗読会?そこまでする?」みたいな感情が生まれます。私は村上春樹全部読んだし、全部持ってますが、その感情はファンであっても心にわきあがります。なにもそこまでみんなと感想を述べあいたいとは思わないし、ノーベル文学書とったらうれしいけど、それはあくまでファンとしてではなく、日本人として、だ。

 

本なんて、自分で興味を持ったものを読めばいいし、それが小説だろうが、ビジネス書だろうが、ファッション誌だろうが、本人が読んで良かったと思えばいいと思う。

 

しかし、私は声を大にして言いたい!

村上春樹は難解ではない!・・・と思う・・・

ただ単に、根気がいるだけだと思う。なんせ長編が多い。途中でダレてしまう。しかも突然ひつじの格好をした男は出てくるし、納屋もホイホイ焼いてしまうし、騎士団長というへんてこりんな男も殺してしまう。凡人の私には理解できない展開があって、ついていくのには根気が必要なのだ。そんな突拍子もない小説を、「難解だ」と感じるのは当然のことである。

でも、小説って、ビジネス書じゃないんだから、現実なんてどっかに置いてくればいい。読んでる間は作られた世界に身を置いて、没頭するのが楽しめるのならば、それでいいと思っている。

 

それでも、やっぱり村上春樹は読みにくいと思うので、こちらの短編小説を、食べず嫌いのあなたにおすすめいたします。

f:id:aki_saka_1231:20180209103116j:plain

最近読んでないので感想はうまく言えないのですが、短編で読みやすいのはなにより。あっという間に読み切れるので、図書館で借りても安心ですね。

 

といいつつ、まだここに越してきてから図書館に行ったことがないんですよね・・・。次に読む本は、図書館から借りてこよう!