田舎いいんじゃない?

熊本から、日々の暮らしにまつわるお話を綴ります。ペット、インテリア、DIY、お料理、好きなもの、好きなこと・・・気ままにご紹介します。

これからの人生を考える

ここ数年、これまでの人生、これからの人生について考えることが多くなりました。

子供が就職して自分の手から離れていったのをきっかけに、仕事=生きるため、という図式が崩れていき、今後は仕事はボチボチやって、楽しんで生きていきたいと考えるようになったからでしょうか。

 

 

2年ほど前、大手広告代理店が激務で問題になりましたね。その後、広告関係の会社には一斉に労働基準局の監査が入りました。元いた会社も数年に一度は監査が入るのですが、その時は私の残業時間もひどいことになっていて、残業代が基本給を上回るのではないかというくらいの激務でした。

それは確かに大変だったのですが、他の同僚や後輩も頑張ってましたし、フリーの頃にはできなかった、自分で企画して提案するという面白さに夢中になっていたように思います。若い頃の自分はまだスキルが足らず気づけなかったことが、この歳になって初めてまわりの「モヤ」のようなものがパッと晴れ、空中にポーンと放り投げられた鳥のように自由に飛んでいっていいんだと感じました。辛いことも多いのですが、クライアントさんと一緒に物事を進めていくのは本当に楽しかったように思います。

 

 元いた会社では、後輩の女の子を教えながら仕事をしていたのですが、彼女たちの心は、私には思いもよらないほどの重圧を感じていたように思います。仕事の責任の重さに押しつぶされそうになり、自分のセンスやスキルが追いつかないと感じているにもかかわらず、プライベートも削り取るような生活を続けさせてしまったと、申し訳なく思いながらも、早々と戦線離脱してしまった私。もう十分にやったから、とのんびりとした暮らしをさせていただいているのですが、ここ1年で会社の方は入社5年目の子たちが次々と辞めていってしまうということに・・・。女性ばかりでしたので、当然、結婚や出産の退職も多いのですが。

 

しかし、彼女たちはみな、仕事だけが人生ではなく、結婚や、自分のやりたいことを見つけて、新たな人生に向かって進もうとしています。1年前の私のように。がむしゃらに仕事して頑張ってきたことが、彼女たちのこれからの人生に起こる辛いことも、乗り超える力になってくれればいいなと、母親のように思うのです。

 

そして今度は、元いた会社が新入社員だらけになるという、大問題が・・・。どちらの企業もそうだと思うのですが、団塊の世代が次々と定年を迎え、新入社員をどんどん雇用しているのですが、30代から40代の社員は圧倒的に少なく、新入社員を教える暇もないくらい仕事が集中してしまっています。現在私は自宅で、元いた会社の仕事をフリーとして受けているのですが、後輩の女の子は昔の私のように、朝方まで会社に残り、私に渡す仕事の準備をしてくれているのです。大変だなと心が痛むのですが、もう昔のように仕事するのは気が進まないなと考えていたわけです。

 

しかし、直属の後輩が辞める、との知らせを聞き、「・・・」言葉にならないくらいの動揺ですよ。その下の後輩はまだ育ってないし、どうする???もしや今後の仕事の仕方を私も変える必要が出てくるのではないかと。元いた会社のことなんてどうでもいいと思う方がほとんどでしょうが、私は会社のおかげで子供も育ててこれたし、楽しい仕事もさせていただいたし、ものすごい恩義を感じているのです。しかもまだ社員同様のような感じで仕事してますし。

 

 徐々に引退という人生の計画を、ここにきて方向転換させ、がっつりとことんまでやるのか。たしかに私にも色々やりたいことはあるものの、現在の仕事も気になって、なかなか先に進めないでいたのですが。人生とは自分の思い通りに突き進めるものでもなく、周りの人や家族の状況によっても左右されるものであり、その中で右を選ぶのか、左を選ぶのか、それとも、右に進んで大回りをしながら、左の道に合流するのか。どちらにしても選ぶのは自分で、それに向かって努力しなければいけないのも自分で、悩ましいところです。

 

仕事を選ぶ時は、したいことよりも自分でできること、得意なことを考えろ、と聞きました。昔はしたいことってなんだろうと、色々ありすぎて悩んでいたのですが、最近の説はそうでもないようです。

私にできることは分かっているんです。辛いほどに。ただ、踏ん張れるのかどうかの自信と情熱が今の自分にない、ということも分かってるんです。やるからには、相当の覚悟を持ってやりなさいと、自分のお尻をペシペシ叩かなければなりませぬ。そして旦那様にも不便をかけることとなることに、自分も慣れないといけません。(旦那様は私が晩御飯作れない時が嬉しいらしい。ピザやらほか弁やら食べられるから・・・主婦としてはなんか複雑ですよね)

 

一般的な定年まであと10年と少し。引退するにはまだ早いのかもしれません。でも、新しい仕事を始めるには遅いのです。でも、遅くなったらなったで、その時きっと私は、その時の私にできることを見つけられるような気がします。人生とはそんなものでしょう。そうやって思いもよらぬ方向に進んでいくのもまた楽しめばよいのです。決して無駄になることはないのですから。

 

・・・福岡に遊びに・・おっと、仕事に行く口実が増えるのはうれしいかも♪